福岡県筑紫野市の98歳のおばあちゃんの書いた文章がめっちゃ甘酸っぱくて
キュンキュンすると話題になっている。
ひととき 買う? 買わない?
若い頃は大好きだったデパート巡りも、90代になってからは、買う物や欲しい物が
なくなり、とんとしなくなった。
ある日、よんどころない用事ができて、福岡・天神のデパートに1人で出かけた。
久しぶりのデパートは華やかで、自分がお上がりさんに思える。
早々に用事を済ませ、せっかく来たのだから目の保養にと店内を回っていたら、
すてきな洋服が目についた。
しばらく眺めていると店員に「試着してご覧になりませんか」と言われ、
こんなチャンスはめったにないと、試着室に入った。
着替えて姿見に映った私は、ドレスアップのせいか少々美人に見える。
「思い切って買いなさいよ。少々高価だけど、今日まで50年前のブラウス
や、もらったセーターなどを着ていたんだもの、奮発したら」
もう一人の私が今度はささやく。
「買っても着る晴れの場所があるの?残念ながら彼岸が近いのよ。
型見に残してもありがたがる子もいないし、宝の持ち腐れになるだけよ」。
なるほどね。
結局どちらにしたのでしょう。
ふふふふ、
ご想像にお任せしましょう。
98歳のおばあちゃん ふふふふ
いいではないですか。
探偵の仕事しているとたまにギスギスしているのでなごみます。